株式会社コスモソニックツーワンの情報発信ブログです。

読書 2023

 

こんにちは。谷口です。

 

今年度も読書週間にあわせ、全社員に図書カードが支給されました。

今回はこの秋に私が読んだ本の中で、一番良かった本を紹介したいと思います。

 

その本は、

「妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした」 著:小林孝延

 

著者である小林さんはもともと編集者で、月刊誌「天然生活」編集長、「ESSE」編集長を歴任された方です。この著書ではご自身の家族のことを執筆されています。

 

私は小林さんをインスタライブやWebでのトークイベントで何度か拝見させて頂いています。いつも穏やかな語り口で、明るく癒される雰囲気を持った方だなと感じさせる方です。

そんな小林さんが、過去には奥様を癌で亡くすという経験をされていたということを初めて知ったときは、とてもショックで驚いたのを覚えています。

 

この本は、小林さんの奥様が余命半年と宣言されたことをきっかけに、保護犬「福」を迎えてからの約3年の日々の物語です。

 

読み進めると小林さんの語り声が聞こえてくるようなやわらかい読みやすい文章で、あっという間に読んでしまいそうになりましたが、もったいなくて大切にゆっくりと読みました。

 

奥様が癌の闘病生活をしていくなかで、会話も乏しく関係がぎくしゃくしてしまっていた家族が保護犬を迎えたことでまたみんな笑顔になり、奥様にとっても生きる糧となっていく様子に、切なく温かい涙が流れました。

ほんとうに動物の力って素晴らしいと思いました。

 

小林さんは、ペット情報サイトsippoの連載の中でも、

「今、僕たち残された家族は、福を見習って未来でもない過去でもない、現在を精いっぱい生きることを大切にしています。保護犬を飼うことで、僕らは犬を一匹救ったように見えて、実は犬が僕らを救ってくれたのです。」と書かれています。

 

そして、「ひとりでも多くの人に保護犬・保護猫のことを理解して受け入れる人が増えることを願っている」ということをさまざまな所で伝えていらっしゃいます。

 

これから犬や猫を家族として迎えようと思っている方、ご家族が癌で苦しい思いをされている方、動物が大好きな方、いろいろな方にぜひ読んでいただきたいと思う一冊です。

 

夜が長いこの時期に、温かい飲み物を傍らにゆっくり読書を楽しむのはいかがでしょうか。

 

ではまた。