こんにちは、オミです。
今回はLinuxサーバの接続などで良くお世話になるクライアントツールのTeraTermの機能をご紹介します。
サーバ管理等で別セグメントのネットワークの端末にSSH接続したり、Webページを開いたりしたい時はないでしょうか。そんな時にこれから紹介する「SSH転送」機能を利用すれば踏み台サーバを介して、あたかも直接別セグメントのサーバに接続することができます。
例えば、以下の様なネットワークの場合、クライアントAからサーバCにSCPでファイルを置きたいといった時、通常であれば直接サーバCにはアクセスできないので、一旦クライアントAから踏み台BにSCPでファイルを転送して、踏み台BからサーバCにSCPでファイルを転送するといったように2回SCPでのファイル転送が必要になります。
しかし、「SSH転送」機能を利用するとクライアントAから直接サーバCにSCPでファイルを転送が可能になります。
では、SSH転送の設定方法について説明していきます。
①「設定」-「SSH転送」を選択します。
②「追加」ボタンをクリックします。
③「ローカルのポート」に任意の適当なポート番号を入力します。「リモート側ホスト」に踏み台サーバの先にある端末(今回はサーバC)のIPアドレスを入力します。「ポート」にサーバCで接続したいサービスのポート番号(今回はSCPなので22番ポート)を入力します。
④「OK」ボタンをクリックして設定を確定します。継続してこの設定を使用する場合は設定の保存を実施してください。
以上で設定は完了です。
この設定を行った状態で踏み台BにTeraTermで接続するとクライアントAのローカルにSSH転送用のポート10022が解放されます。
解放されたクライアントAの10022ポートにWinSCP等でSCP接続を行うと、サーバCの22番ポートに接続することができるようになります。
私はこの応用でリモート側ホストのポートを80番ポートで設定して別セグメントのWebページをローカルのブラウザで閲覧したりしています。管理用のネットワークが隔離されている時などに便利ですね!
それではまた次回お会いしましょう。