こんにちは、谷口です。
今年度も読書週間にあわせて、全社員に図書カードが支給されました。
今回は、最近私が読んだ本についてご紹介したいと思います。
それは、『国宝』 著:吉田修一です。
私はこの夏、映画『国宝』を観ました。
歌舞伎の世界を舞台にした作品で、今年6月の公開から現在も上映中の大ヒット作なので、ご存じの方も多いかもしれません。
映像の美しさと主演俳優二人の演技に圧倒され、あっという間の3時間でした。激しく壮大な人間ドラマに惹きつけられ、観終えた後も静かな余韻がしばらく残った素晴らしい作品でした。
小説を読んでから映画を観た方々の「長編小説を3時間に収めるのは大変だっただろう」という感想を目にし、この物語をもっと深く知りたくなって、原作小説を読むことにしました。
上下巻で800ページを超えるボリュームながら、読みやすい文体と濃密な人間ドラマに引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました。文章は「~でございます。」という淡々とした講談師の語りのようで、背景や状況が自然と頭に入ってきます。
映画には登場しない魅力的な人物も多く描かれており、彼らの背景や主人公の心の動きがじっくりと描写されていて、映画では表現しきれない奥行きのあるエピソードを知ることができました。
もし映画『国宝』を観ていなければ、小説を手に取ることはなかったかもしれません。人がさまざまな人と関わり合いながら、人生を賭けて必死に何かに向き合う姿に、心が揺さぶられました。読んで本当に良かったと思える一冊です。
映画を観た方にも、まだ観ていない方にも、読書の秋にぜひ読んでいただきたいおすすめの作品です。
